【今回のマラソン体験記データ】
《出場したマラソン大会》
名古屋ウィメンズマラソン2018
《年齢》
30代後半・女性・体重81kg
《マラソン経験》
今回初のフルマラソン
《職業》
銀行勤務
《ベストタイム》
初の計測
《マラソン練習》
週3日:2km~3kmのジョギング
Contents
2018年3月「名古屋ウィメンズマラソン」に挑戦
まずマラソンを始めたきっかけと、私の事をお話します。37歳、女性、マラソンスタート時の体重81kgです。
厳しい体重ですね(^^;)マラソンの前に女性としてかなりマズイです。そんな中、会社の先輩から渋谷・表参道women’s runに出ないかとお誘いがありました。もちろん即お断りしました。10kmとは言え、しばらく運動から遠ざかっているこの体で走れるわけがありません。それにwomen’s runってなんだかオシャレなイメージです。私が出るには場違いでしょうね。
でもどんな大会かは気になるのでサイトをチェックしました。
渋谷・表参道women’s runとは
あれ?楽しそう。女性だけのイベントっていいですね。参加賞のTシャツもかわいいですし、色んな出展ブースにサンプルも沢山!なんとも単純なもので、たったこれだけの動機で参加を決意してしまいました。
それが2016年12月の事です。大会は2017年3月26日開催されます。大会まで3ヶ月あるし、何とかなるかなと、軽く考えていました。
季節は冬。ただでさえ運動から遠ざかっているのに、いきなり走れと言われても出来ないのが人間です。寒い!面倒!そんなこんなで練習になかなか取り掛かれませんでした。それでも少しずつ開始しました。なんせこのままだと大恥かくのは目に見えてます!
トレーニング開始
頑張って週に3回2キロほど走りました。しかし全然走れない・・・ビックリするほどの息切れ、そしてなぜかスネに痛みも!
後にスネの痛みは「シンスプリント」と呼ばれるものでいわゆる「運動痛」。つまり急に走り始めたから筋肉に過度な負荷がかかった為に起きたものと判明しました。路上は地面も固くシューズもランニング用ではなくスニーカーでした。ちゃんと準備してから始めるべきでしたね。
※シンスプリントが起きた場合、痛みがなくなってからランニングを再開してください。ストレッチやアイシングなどが有効です。
マラソンや練習におすすめのランニングシューズはコチラの記事をご参照ください。
トレーニング方法を改良!
そんなこんなで出鼻をくじかれましたが、練習しなければ一向に走れません。平日は仕事が終わってから週1回で、あとは週末に1回練習しました。※合計週に2回です。
普段歩くことが少ない方は、まずはウォーキングから始めた方がいいかもしれません。1日1万歩を目安に早歩きで歩きます!それだけでも息切れがするし、普段使われていなかったふくらはぎや足首にもいい刺激となります、お陰で酷い筋肉痛になりました。※でも週に2日なので回復は十分です。
慣れたら、ウォーキングとジョギング(スローペース)を交互に行いました。
まずは3㎞。歩かずに走り切る事を目標に。出来るようになったら1㎞ずつ距離を延ばしていきます。スピードは出さず早歩きの延長くらいです。
特に焦ることもなく、3か月間ゆる~く練習を重ね、本番前は最高7㎞を走りました。10㎞走ってないですが、不安はありません。まあ、歩いてもいいわけですしね。
フルマラソンのトレーニング方法は以下の記事をご参照ください。
いざ本番!
せっかくのマラソン大会なのに天気は雨!ガックリきちゃいました。雨の日練習はしてないし、帽子もない、カッパもない、グローブもない、長袖を着ても寒いです。そう、私は何もなかったのです。
「だって雨だよ?中止じゃないの?走り終わったら濡れた体はどうすればいいの?」圧倒的に勉強不足でした。ものすごく反省。
そうは言っても本番は待ってくれません。準備をして整列、もちろん最後尾でした。
雨でもスタート
制限時間は1時間30分。結果どうなったと思います?途中リタイアしました・・・ お恥ずかしい。
初めての雨マラソン。ものすごく寒く、たった2㎞で萎えてしまいました。女性だけのイベントで楽しい反面、10㎞なので皆さんペースが早かったです。
渋谷は意外と坂道が多くて予想以上にハードでした。コースの特徴として、2㎞走るとちょうどスタート位置に戻ってきます。萎えた私は、これ以上ついて行けないと考え早々にリタイアしたのです。
渋谷・表参道women’s runの反省点
情けない、最後尾で走るのが恥ずかしくて、足が痛いとケガ人のふり(余計恥ずかしいかも)。先輩が戻ってくるまで1時間くらい待ちました。人生初のマラソン大会(しかも10㎞)は、リタイアという後味が悪い結果となったのです。
たった10㎞すらクリアできなかったことが不甲斐なく、大会の翌月には河川敷でやっている小さいマラソン大会に参加し、10㎞走り切りました!制限時間ギリギリな上に歩きましたが、完走できましたー!この達成感が引き続き走るキッカケとなりました。
フルマラソンへ挑戦してみる
しばらくは走りたくない!もうやらない!なんて思っていました。しかし1つ目標を達成すると、何か次の目標を作りたくなりますね。出来るんじゃないか!と思うようになるのです。
マラソンを始めた人は、一度はフルマラソンに挑戦したいと思ったことがあるんじゃないですか?そこで私は大胆にも、フルマラソンにエントリーすることにしたのです。
私がエントリーしたのは名古屋ウィメンズマラソン。こちらも女性だけの大会です!
名古屋ウィメンズマラソンへ向けて
女性だけのイベントっていいですよ~!華やかで、エキスポも女性向けだし。しかも!この大会の目玉は、完走するとティファニーのペンダントが貰えるんですー。
ティファニーにつられて参加した感じはありますが、それも大事なモチベーションですよ!
私は一般抽選ではなくチャレンジ枠から参加です。このチャレンジ枠というのは、「NBRC NAGOYA GO WOMEN」。協賛であるニューバランスさんのランニングクラブです。「名屋ウィメンズマラソン完走」と「自己ベスト更新」を目指しているランナーを支援する、ありがたいランニングクラブなんですよ。
フルマラソン完走へ向けて練習を開始
ここから本格的に練習を開始しました。まずは体力をつけなきゃいけないので、1時間ゆっくり走り続けられるようにします!それにはLSDがおススメですね。これで私もスローペースですが、長距離走れるようになりました!
LSDに関しては以下の記事をご参照ください。
名古屋ウィメンズマラソンの制限時間は7時間です。つまり7時間動き続ける体力が必要になると言う事ですね。気が遠くなりますよね~。歩いてもいいから、長時間動けるようにトレーニング方法を変えました。まずは1時間動ける体が目標です!
トレーニング開始半年経過
季節は変わり夏本番、猛暑です。毎日30度越え!こんな炎天下の練習は地獄以外のなにものでもありません。しかも私は早起きが苦手なので、頑張って起きても9時。すでに外は暑い。
でも走らなきゃ~と外へ出たはいいものの即後悔します。こんな天気の中で走ったら間違いなく脱水症状や熱中症を起こしてしまいます。最初は頑張って走りました。でもやはり危険だと思い、こまめに水分補給と休憩を繰り返しながら帰りました。
マラソン大会は朝早いので、やはり朝起きれる体にシフトチェンジしていく必要がありそうです。体の為にも日中の練習は避けることをおススメします。初心者は暑苦しくて、走るどころではないと思います。
NBランニングクラブは9月上旬に説明会が各地で開催され、その後スケジュールが発表。地域によってスケジュールが違いますが、大体週末に開催されます。
私の練習メニューをご紹介します
【6か月前】
まずは走ることを(運動)を習慣化する。ダイエットも兼ねているので、平日は週2~3でジムに通い筋トレとトレッドミルで1時間有酸素。週末はどちらか外を走ることを心がけました。もちろん計画的にはいきませんけど。サボったりもしましたね。
【5か月前】
筋トレは継続的に行う。特に下半身のトレーニングは重要。走る(歩く)時間を延ばしていく。まだこの段階では距離は意識しなくても大丈夫。1㎞走ったら3分早歩きで呼吸を整える。また1㎞走って3分早歩きを繰り返すと、少しずつ心肺機能が鍛えられていきます。
【4か月前】
この頃から少しずつ距離を意識します。筋トレは継続的に。週末はゆっくりでいいので10㎞走るようにしました。毎回ではなく、隔週で実施など、無理のないスケジュールでいいと思います。
【3か月前】
そろそろ長距離を走る練習が必要。まずは15㎞に挑戦。もちろん歩いても構いません。距離を体験することが大切です。あとは少しずつ距離を延ばしていくだけです。
個人的意見ですが、10㎞過ぎたあたりからフォームが崩れてきます。それは体幹(腹筋)がないから。体を支えられなくなっていきます。ですので、プランプなどの体感トレーニングはやっておくといいでしょう。
【2か月前】
短い距離でも毎日走る。週末に長距離などメリハリをつけましょう。出来ればこの時点でハーフを走っておきたいです!出来るだけ歩かず、一定のペースで走れるのがいいですね。
ハーフまで走れて、まだ余力があるくらいがベスト!もし市民マラソンなどがあれば参加して大会の雰囲気をつかんでおくのも当日焦らないポイントです。
【1か月前】
いよいよ大会1か月前です。ここで怪我をしては意味がありませんので、1か月前からはあまり長距離は走らなくてもいいかと思います。長距離より短い距離でも毎日、または1日おきに走る方がいいと思います。走っても10㎞くらいでいいのではないでしょうか。
私は長距離はハーフ以上走ってません!本番ぶっつけでした。練習でそこまで長距離を走る気がしなかったんです。開き直りともいいますね・・・。
マラソン歴1年!ここまでの体型の変化をご紹介
なんとマイナス17kg。こんなにやせるなんて早くやればよかった~。もちろんマラソンだけではなく、食事制限も結構ハードなモノを行いました!こんなに成果が出るなんて嬉しいですね。
はじめは走る事より筋トレをメインで行いました。ダイエットには運動より食事管理の方がとても重要です!正直64㎏でもフルマラソンを走るには重すぎると思います。体重が重い分、体へのダメージも大きいので出来るなら60㎏切りたかったです。
筋トレに関してはコチラの記事をご参照ください。
名古屋ウィメンズマラソンまで一週間
特別なことはしていません。いまさら焦って走っても体力がつくわけでも早くなるわけでもないので。二日前までは軽く走って、あとは休息日にします!足や体の疲労をしっかりとって本番に備えます。
食事は前日の夜からカーボローディングをしました。カーボローディングとは、糖質を体にため込むために、炭水化物の量を増やすことです。42㎞も走る訳ですから、必ずガス欠します。なので、前日・当日の食事は非常に大切になってきます。
炭水化物の量を増やすと言っても、ただ沢山食べるわけではありません。「普段の食事量と同じくらいで、炭水化物の割合が多め」と言う事です。
≪カーボに向いてる食べ物≫
白米、パスタ、うどん、そば、ベーグル、餅、豚肉、うなぎ、大豆製品、バナナ
≪カーボに向いていない食べ物≫
玄米、 野菜、フルーツ、揚げ物、乳製品、ハンバーガーなど
普段食べないような物を無理して食べたり、脂っこい物は控えてください。乳製品も下痢を引き起こす可能性があります。前日は避けた方がよいかと思います。
大会前日
昼過ぎに名古屋に到着しました。ホテルにチェックインしてから、受付をするためナゴヤドームへと向かいます。会場はすでにごった返しています!
まずは受付を済ませます。すごく混んでますので、時間に余裕をもって来られることを強くお勧めします!EXPO会場も大賑わい!女性の大会とあって、インスタ映えスポットも盛りだくさんです!やっぱりティファニーの前での撮影は必須ですよね~。
他にもランニングウェア、コスメ、サプリ、テーピング、マッサージ、オリジナルグッズ、フードなど一日楽しめます。サンプリングも沢山貰いました。マラソン本番よりこっちの方が楽しいかもしれません。興奮して疲れちゃいました。
本番に備えてコンディションを整える
夕方には切り上げて、早めの夕飯です。前日なのでカーボローディングを意識して味噌煮込みうどんを頂きました。名古屋の名物を食べたいですもんね。大会終わったら色々食べたいものがあるので、それも楽しみの1つです。この日は早めに就寝。本番に備えます。
名古屋ウィメンズマラソン当日
天候にも恵まれ、多少の肌寒さはあるものの、とっても気持ちがいい朝を迎えました。朝5時起き、朝食はベーグル、バナナ、大福です。さらにスタート前にゼリー飲料で燃料満タン。
会場では荷物を預けるのにかなり混雑します。そして何よりトイレが激混み!会場に早めに着いたものの、トイレに並んでる間にスタート時間ギリギリになってしまいました。・・・なんとか間に合って整列しました。
前の方にはステージがあり、倉木麻衣さんが大会ソングを歌ってたり、音楽に合わせて準備体操をしたりと、参加者のテンションも急激に上がりますね!さぁ、緊張と興奮が入り混じりながらのスタートです!
名古屋ウィメンズマラソンスタート
最後尾の私はスタートゲートをくぐるまで20分以上かかりました。体力、走力共に自信がない人は、この時点で30分のタイムロスです。まあ、タイムが遅いので仕方ないですね。
さて、焦らずゆっくりしたペースで進みます。比較的15㎞までは順調に走れていました。しかし!15㎞から20㎞に差しかかる辺りくらいから足に痛みが出てきました。まだ半分も残っているのにピンチです。でもまだ走れますよ!水分補給をしながら前へと向かいます。
折り返し
やっとハーフ地点通過しました。私の通過時間は12時17分ごろ。まだ順調ですが、すでに足の痛みが酷くなってきました。ここから少し歩きながらへとスタイルチェンジです。
ハーフを過ぎると給水だけでなく給食もあります。ランナーのお楽しみのひとつ。「レンコンチップス、ういろう、かりんとう、サボテンキャンディー、スティックバターパン、バナナ、たけのこの里、きのこの山」など、各ポイントで置いてある物が違います。食いしん坊の私にはそれだけで大量回復です!
そして人気の「レンコンチップス」はすぐ無くなっちゃうみたいです。楽しみにしてたのですが私は食べられませんでした・・・。
30㎞過ぎ
いよいよ足の痛みが酷くなり、歩く頻度が多くなってきました。一旦歩くと次走り出すまでに時間がかかります。出来れば歩くことなく完走したかったのですが、現実はそんなに甘くないですね。
30㎞過ぎるとこの名古屋の難所と言われる坂道が現れます。体力も尽きてきて体もボロボロ、心も折れかけてる時間帯の坂道は大変でした。もう諦めちゃおうかなって何度も思いました。そんな時、力をくれるのが沿道で応援してくれる方やボランティアの方です。
応援に励まされる
応援してくれる方は様々です。差し入れを持ってきたり、足を痛めたランナーの為にコールドスプレーを持ってきたり、声がかれるまで叫んで応援してくれたりと、心温まる応援に何度も励まされました!
本当に声援の力って凄いなって改めて感じました。全ての人にお礼は言えませんが、感謝で一杯です。この大会が人の暖かさを教えてくれました。参加して良かったと心から思いましたね。
名古屋ウィメンズマラソン遂にゴールへ
そして、坂を超えたらゴールまで7㎞ほど。時間は充分残しています。ただし足の痛みは限界です。ほとんど歩いてましたが、火事場の馬鹿力?でしょうか、残り1㎞の看板が見えた瞬間ペースアップです!夢中で走ってなんとかゴール。もうフラフラですよ。
タイムは6:04:11です。完走できました~。出来ないって思ってたけど、目標達成です!
レース終了後
会場を出ると、外では完走した人達にパンやスポーツドリンクなど配っていて、レースの余韻を味わっていました。
ゴールした後は足の痛みが激しく、しばらくは休んでいました。会場から外に出るのにも大行列なんです。ゆっくりして出るか、感動もそこそこに早めに会場を出た方がよさそうです。
私は走り終わったらマッサージを予約していたので一時間しっかりお願いしました。翌日の筋肉痛はもちろんありますが、それでもマッサージのおかげで軽減できたと思います。
名古屋ウィメンズマラソンに参加してみて
初めてのフルマラソンは、感動と充実感でいっぱいになりました。走り終わった直後は「もう走らない」と思っていましたが、今年は3本フルマラソンへエントリーしました。
今でも走るのは苦手なままです。ですが、なぜかまたチャレンジしたくなりますね。今後も無理だと決めつけず、色んな事にチャレンジしようと思います。