【今回のマラソン体験記データ】
《出場したマラソン大会》
あいの土山マラソン2017(フルマラソン)
《年齢》
30代前半・男性
《マラソン経験》
年間フルマラソン7~8本、ウルトラマラソン1本
《職業》
エンジニア
《ベストタイム》
3時間55分33秒(サブ4)
《マラソン練習》
週2日の10kmのジョギング・筋トレなど
Contents
あいの土山マラソンは難関コース!マラソン仲間からの誘い
マラソン大会に参加した人の中には、趣味でランニングをしていて1度は挑戦してみたい!と思っている人や、定期的にマラソン大会に参加している市民ランナーの方など(最近はコスプレや着ぐるみで走るなど)、様々な人達が集まるスポーツイベントです。私は2011年3月から走り始めています。主に東海エリア中心ですが、現在は年に7~8回マラソン大会に参加しています。
しかし、最近は参加しているマラソン大会が同じで、多少マンネリ感が出始めています。何だかいま一つ燃えない気持ちの時期になってしまいました・・・
あるマラソン大会で、一緒に参加した同じマラソン仲間からあいの土山マラソンを参加してみない?と言われました。かなり厳しいコースらしく、前回は30キロ過ぎの難所でバテてしまい、完走できなかった。』という話しを聞きました。
彼は、マラソンを始めた時期も同じでハーフマラソンとフルマラソンの自己ベストがほぼ同じなのです。ライバルでもある、その人の誘いは刺激不足で燃え切らなかった私の頭が瞬時に目覚め、10分後にはエントリーをしていました。(いつもならちゃんと調べてからエントリーをしますが、今回は勢いで決めましたね。)
『あいの土山マラソン大会とは?』参加前に知っておくこと。
あいの土山マラソンと聞いて、「ところで、その大会はどこで開催されているの?」と聞かれることがよくあります。結構マイナーなマラソン大会なんです。実は私もよく知りませんでした。そこで話を聞いた後に早速リサーチ開始です!
「あいの土山マラソン」とは、毎年11月に滋賀県甲賀市土山町にて開催される滋賀県で唯一一般参加ができるフルマラソンで、既に31回も開催されている歴史のある大会なのです。そして参加費ですが4000円とリーズナブルな価格です。
最近、どこのマラソン大会も趣向を凝らす傾向にあります。同時にイベントを行ったり大会の規模がグレードアップしたせいか、ここ2~3年参加費の高騰を考えたらお財布に優しい大会です。
しかし、この大会は他の大会と比較した場合、非常に難易度が高いことで知られています。勢いで参加すると面喰う可能性が高いです・・・。私は、勢いだけで参加した方ですけどね^^
あいの土山マラソンは難易度高め
難関の理由は他の一般参加のフルマラソンの大会に比べて制限時間が5時間しかなく、完走率は70%台なのです。他には、この地区の気温は15℃前後でさほど問題ありませんが、降水確率が50%台と非常に高いです。もし雨が降ってしまうものなら、濡れたシャツとシューズは1㎏の重りを背負った状態と同じ状況です。さて、ここまでは頭に入れて大会の朝を迎えました。
2017年「あいの土山マラソン」スタート
さて、大会当日となりました。2017年11月5日(日)の天気は晴れ、気温13度、湿度49%、風速3~6メートルと、なかなか良い条件で開催されました。環境の条件は申し分ありません。
さらに体調はかなりいい状態で迎えた事と、私はその年の4月に静岡県の掛川市で開催されたフルマラソンで2年ぶりにサブ4を出したことが頭にあります。しかもそのタイムが自己ベストだったので、頭の中はポジティブなイメージありませんでした。
スタート~10㎞
いきなりコースを甘く考えていたことに気づかされました。この大会は、序盤からアップダウンの激しいコースが続くので、最初に飛ばし過ぎると後半になるにつれて、徐々にボディブローのように効いてくるのです。この大会を教えてくれた私の友人は先行型のランナーなので、相性は最悪だったそうです。
10㎞~20㎞
・・・さて、スタートして2時間ほど経ちました。私は「このコースは予想以上に手ごわいな」と感じました。序盤の長い小刻みなアップダウンがきつかったのですが、既に予定タイムのサブ4より早い通過タイムで抜けることが出来ています。さらに19キロ地点ではキツイ勾配があり、一気に体力を持っていかれそうです。
20㎞~30㎞
このままでは30キロを超えたあたりでバテてしまうと予想できました。なので、20~30キロの間は、1キロのラップタイムを前半より遅めにすることに決めました!とりあえず30秒ほど遅めに修正をして立て直しを図りました。
しかし少し遅かったようです・・・最悪なアクシデントが30キロ過ぎに起こってしまいました。なんと両足のふくらはぎが攣ってしまいました!しかもまだ、残り12キロも残っています。さすがに「これは無理か・・・」と棄権もよぎったのですが、幸いなことに何とか走れそうです。両足の状態は、走りながらストレッチを行えば走ることは可能です!もちろん続行を決意しました。
30㎞~ゴール
ここから残り12キロです!勾配はありませんが、田んぼ道をひたすらぐるぐる回ります。同じコースを走っている錯覚に陥り、後半ですし神的にも堪えるコースです。両足のふくらはぎに爆弾を抱えながらの走りは、かなり過酷な戦いとなりました。1キロごとにストレッチと走るスピードの細かい調整を正確に行いました。間違えないように、かなり神経を使いながら走り続けます。残り2キロ地点まで何とかレースプランが崩れることはありませんでした。
残り2キロ地点の通過タイムが3時間45分と、上手くいけば目標のサブ4を狙えます。さてここで決断しなくてはいけません!4時間過ぎてもこのままペースを変えずに走るか、多少無理をしてサブ4を狙いに行くかを選びます。この日の選択は、迷うことなくサブ4を狙うことが一瞬で頭に刻まれました!!
この決断は、私に最後のひと踏ん張りする力を与えてくれました。足の痛みを消し去る勢いで走り、なんとかゴールできました!・・・その後の1時間は動けなくて横倒れになって体を休ませます。当然体への負担は大変なことになっていたようです。
気になるタイムですが、3時間57分23秒となんとかサブ4を出す事が出来ました。
あいの土山マラソン完走後
この大会を終わって私なりに統括しますと、事前の調査はまだまだ甘かったな、という感想です。コースのポイントを知ることで、大会当日に自分のリズムを保ったまま走り続けることが可能です。
他には、エントリー完了後にフルマラソンを完走をする為の練習を計画を立てて行うことが重要です。コンディションを万全に整えて、コースの特徴を把握しておけば自己ベストもでやすくなります。
今回の「あいの土山マラソン」は評判通りかなりの難関コースでした。しかし、事前の準備さえしっかり出来ていれば、厳しい条件下でも完走は可能です!それを強く感じた大会となりました。