スポーツドリンクの基本的な考え方



こんにちは!
運動指導研究家の大塚聡(サミー大塚)です。

湿度の高い日が続いてますね。
在宅ワークにおいて部屋の除湿も意識してください。

もちろん家トレーニングの時も!
先日は水分摂取についてお話ししました。

本日はスポーツドリンクです!(^^)!

 

スポーツドリンクの基本的な考え方

「市販のスポーツドリンクではどれがいいよ!」とか、
「こんな時には○○のドリンクだ!」といった内容ではありません。

運動中のドリンク摂取においては様々な見解があり、まだまだ研究の余地が多くあります。

状況に応じて、どんな成分(栄養素)が含まれているのが有効であるかも異なります。

水分補給だけではなく栄養素を加え、プラスαを狙った飲み物がスポーツドリンクです。

「水+栄養素」がスポーツドリンクです。
その栄養素の代表が「糖」です。
※「ミネラル」がプラスされたものも多くありますがここでは糖について言及します。

今回は、水に「糖」が含まれている意義についてお話ししていきます。

運動のエネルギー源は糖と脂肪です

脂肪はなかなか無くなることはないのですが、糖はそういうわけにはいきません。

糖は長時間の運動の継続により枯渇してしまうのです。

長時間とはどのくらいかというと、個人差はありますが、おおよそ2時間前後でしょう。

わかりやすい例がマラソンです。

「30km過ぎたあたりから急に足が動かなくなった」ということがよくあります。

まさに「糖が枯渇」してエネルギーが無くなったことが大きく影響しているのです。

例えば水だけを摂取して走っていたら30km過ぎたあたりから急に足が動かなくなりました。

そこに糖を含んだスポーツドリンクが登場すると
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
糖を含んだスポーツドリンクを摂取していたら完走できました

ということが考えられるのです。

そううまくいくとは限りませんが理論的にはそういうことを期待しているのです。

 

糖を含んだスポーツドリンクの狙いは?

運動により枯渇してしまうエネルギー源の糖を水分と一緒に補充することなのです。

現実には糖が枯渇してしまうのは、マラソンのように2時間以上継続する運動や、かなり激しいスポーツです。

一般の人がスポーツを楽しむ分には水で十分でしょう。

水で十分ということであってスポーツドリンクを摂取してはいけないというわけではありません。

少し甘みがあった方が飲みやすいとか、お好みので水分摂取を楽しんでください。

これにも個人差があるので、運動強度や運動の種類等を把握し自分にあった摂取法を考えましょう。

 

マラソンや長時間ジョギング時の摂取する糖の種類について

一般の人でもマラソンを楽しんだり長時間のジョギングをされる場合は糖の含まれたスポーツドリンクを摂取されたほうが賢明です。

細かいことを言うと、走る前、走行中、ラストスパートの時それぞれに中身の違ったドリンクを摂取するのが効果的だといわれます。

それは個人差や環境差があるのでどれがいいとは一概には言えません。

しかし、これだけは言える、ということをひとつ紹介しておきます。

走る前30分~40分に摂取するドリンクに含まれる糖はグルコース(ブトウ糖)ではなく、フルクトース(果糖)やトレハロースといわれる糖がよいとされます。

理由は

グルコースは摂取すると急激に血糖値が上がりそれに反応してインシュリンも分泌されます。

インシュリンは血糖値を下げるので運動中に低血糖を生じる恐れがあります。又、インシュリンは運動中の脂肪の動員を抑制するので糖の枯渇を早めてしまいます。

それに対して

フルクトース(果糖)やトレハロースは血糖値の急激な上昇はなく、インシュリンの反応も小さく低血糖を抑えられます

グルコースも運動直前の10分位以内や運動中の摂取だと問題ないのですが、運動に入る前30分以上時間がある時は間違いのないようにフルクトース(果糖)やトレハロースを含んだドリンクがあればそれを摂取する方が無難でしょう。

※これはマラソン等の運動に入る前30分以上時間がある場合のグルコース(ブドウ糖)摂取に対する反応の一例であり基本的にはグルコース(ブドウ糖)摂取はエネルギー補給に有効です。

これは成分内容による身体への影響の一例です。

普通に運動する時や熱中症対策においては難しく考えずに水や市販のスポーツドリンクで大丈夫です。

スポーツドリンクの成分&味をチェックしてお気に入りを見つけるのも楽しいですね!(^^)!

 

サミー大塚(大塚聡)プロフィール

略歴
1961年5月生まれ
早稲田大学教育学部教育学科体育学専修卒
早稲田大学大学院人間科学研究科(健康科学専攻)修了

 

 

1986年~ 民間フィットネスクラブにて指導責任者、経営責任者として勤務
1996年  独立し、運動生理学研究活動をしながら開業準備
2000年~ サミーコンディショニングスクール設立。
2009年  (株)サミープロジェクト設立。
2009年  一般社団法人 日本生活体力推進協会理事長就任
2012年  東京都千代田区三番町に「サミー大塚パーソナルトレーニングスタジオ」開設。

資 格

人間科学(健康科学)修士
教育学士
NSCA-CPT(パーソナルトレーナー)
NSCA-CSCS(ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
日本体力医学会健康科学アドバイザー
厚生労働省ヘルスケアトレーナー
中学・高校保健体育教員
国際救命救急協会救急心肺蘇生法取得者

活 動

健康関連事業、特に運動指導に重点をおいた活動に力を注いでいる。
Wasedaウェルネスネットワーク研究員としても活動。
・パーソナルトレーニング
・運動指導者の育成
・「からだづくり教室」の運営
・講演・セミナー
・企業への健康事業アドバイス
・学校の運動、健康関係へのアドバイス
・インターネットによる情報配信

スポーツ選手、学生、高齢者等多岐にわたり運動生理学に基盤をおいた安心で信頼のおける指導をモットーとしている。
医師との協力関係により医学的見地からも個人の身体を尊重した指導を心がけている。そして何よりも「楽しさ!」を第一にした運動指導が一番の特徴である。

主なメディア出演等

マラソン指導に関するもの
NHK「おはよう日本」にて初心者向けマラソン指導が取り上げられ話題に
・TBS 世界バリバリ☆バリュー 出演者のマラソンパーソナルトレーナーとして
<OZマガジン>に「初心者のためのマラソン直前アドバイス」掲載
・auスマートスポーツのマラソン指導パーソナルトレーナーとして参画
中高年初心者向けの走るためのCD「ハッピーランニング(ワーナーミュージック)」監修

その他
・「知られざる国民病ロコモ症候群」(小学館)第4章共著
・財団法人日本ボールルームダンス連盟主催<幕張メッセにて>「ダンスにおける障害予防トレーニング」講師
・読売テレビ「ミヤネ屋」に家庭でできる運動の企画で出演
・フジテレビ みのもんた危機一髪SOS 運動生理学コメント
・フジテレビ なまあらし 運動生理学コメント
・テレビ朝日  ニューススーパーJチャンネル 主催する中高年身体づくり教室が紹介される。
・日経産業新聞 「狙えアクティブ・シニア 上」中高齢者の運動教室についての取材
・静岡県磐田郡佐久間町45周年記念要覧(長寿の町)にて活動が掲載される。
・テレビ朝日 人気者でいこう!運動生理学コメンテーター

現在、東京都千代田区三番町にてパーソナルジム
サミー大塚パーソナルトレーニングスタジオを主催
徹底した個人指導やグループレッスン、お友達同士やお仲間数人でのオーダーメイドプログラムで目標に向けての身体づくりサポートを行っています。
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