筋肉をコントロールする「固有感覚」とは



こんにちは!
運動指導研究家の大塚聡(サミー大塚)です。

オリンピック楽しんでますか!
今回私が感化されたのはスケートボードです。

なんと!スケボー買っちゃいました!(^^)!
スケートボードには独特な身体能力が必要です。

その中でも「固有感覚」というものが大きく関与します。
筋肉には力を発揮するだけではなく「感じる」という働きがあります。

その働きを固有感覚といいます。

 

筋肉をコントロールする感覚 固有感覚

身体活動をする時、人間はいろいろな感覚から情報をもらって動いています。

固有感覚って?
「固有感覚」とは筋肉をコントロールする感覚です。筋力のコントロールや、動きそのもののコントロール、身体部位の位置を認識する等に大きく関係します。

通常、人間は「視覚という感覚」に頼ることが多いのでこの固有感覚というものを意識している人はいないのではないでしょうか。

例えば、「目を閉じてボールを軽く上に投げて落ちてきたところをキャッチする」という動作を想像してください。

目を閉じて視覚を無くしても、投げたボールの強さやキャッチしに行く時の手の位置がなんとなく感覚で分かりますよね。

これも固有感覚の役割の一つです。

 

固有感覚は筋肉の感覚

固有感覚は骨格筋内にある「固有受容器」というものにより得られます。
固有受容器には「筋紡錘」と「ゴルジ腱器官」というものがあります。

上記したような感覚は主にこの「筋紡錘」と「ゴルジ腱器官」の働きによって得られます。

この二つの特徴をとっても簡単に説明してみましょう。

筋紡錘
筋紡錘は筋肉の長さを感知します。

ゴルジ腱器官
ゴルジ腱器官は筋肉の張力(力)を感知します。

では筋紡錘とゴルジ腱器官の代表的な働きの例を挙げておきましょう。

 

筋紡錘の働き

「筋紡錘」はストレッチングでの伸張反射を引き起こします。

伸張反射とは、ストレッチングで筋肉を強く伸ばしすぎると逆に縮もうとする反応が起きます。これが伸張反射です。

これは筋紡錘が筋肉の長さを感知して伸ばしすぎないようにしているのです。

筋紡錘が働かないと「筋肉は伸びたけど伸びすぎて切れちゃった!」なんてことが起きるのです。

 

ゴルジ腱器官の働き

「ゴルジ腱器官」は力を出しすぎないように働きます。

重い物を押して動かそうと頑張っても「これ以上力がでない!」ってことありますね。

これは「これ以上力を出すと、どこか(関節や骨等)を壊しますよ!」とゴルジ腱器官が感知して力が抜けるようにしているのです。

ゴルジ腱器官が働かなければ「筋肉の力は出せても、その力に耐えられなくて骨が折れちゃった!」なんてことが起きてしまいます。

固有受容器である「筋紡錘」と「ゴルジ腱器官」は身体の危険防止にも役立っているのです。

 

本日のポイント

 

ポイント

・固有感覚という筋肉の感覚がある。

・固有感覚は主に「筋紡錘」と「ゴルジ腱器官」という固有受容器で成り立っている。

・固有受容器は大きな力に対する危険防止から、細かな動きのコントロールまで 筋活動のあらゆる場面に役立っている。

スケボーに乗っていろんな技を出すには研ぎ澄まされた固有感覚が必要です。

デコボコ道を自転車で走るとき自然とハンドルやペダルへの力の入れ方をコントロールしてますよね。

これも固有感覚です!

筋肉の働きは力発揮だけではないんですね。
身体のコントロール機能は固有感覚が働いているのです。

これからジョギングにプラスしてスケボーの練習もすることになりそうです!(^^)!

 

サミー大塚(大塚聡)プロフィール

略歴
1961年5月生まれ
早稲田大学教育学部教育学科体育学専修卒
早稲田大学大学院人間科学研究科(健康科学専攻)修了

 

 

1986年~ 民間フィットネスクラブにて指導責任者、経営責任者として勤務
1996年  独立し、運動生理学研究活動をしながら開業準備
2000年~ サミーコンディショニングスクール設立。
2009年  (株)サミープロジェクト設立。
2009年  一般社団法人 日本生活体力推進協会理事長就任
2012年  東京都千代田区三番町に「サミー大塚パーソナルトレーニングスタジオ」開設。

資 格

人間科学(健康科学)修士
教育学士
NSCA-CPT(パーソナルトレーナー)
NSCA-CSCS(ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
日本体力医学会健康科学アドバイザー
厚生労働省ヘルスケアトレーナー
中学・高校保健体育教員
国際救命救急協会救急心肺蘇生法取得者

活 動

健康関連事業、特に運動指導に重点をおいた活動に力を注いでいる。
Wasedaウェルネスネットワーク研究員としても活動。
・パーソナルトレーニング
・運動指導者の育成
・「からだづくり教室」の運営
・講演・セミナー
・企業への健康事業アドバイス
・学校の運動、健康関係へのアドバイス
・インターネットによる情報配信

スポーツ選手、学生、高齢者等多岐にわたり運動生理学に基盤をおいた安心で信頼のおける指導をモットーとしている。
医師との協力関係により医学的見地からも個人の身体を尊重した指導を心がけている。そして何よりも「楽しさ!」を第一にした運動指導が一番の特徴である。

主なメディア出演等

マラソン指導に関するもの
NHK「おはよう日本」にて初心者向けマラソン指導が取り上げられ話題に
・TBS 世界バリバリ☆バリュー 出演者のマラソンパーソナルトレーナーとして
<OZマガジン>に「初心者のためのマラソン直前アドバイス」掲載
・auスマートスポーツのマラソン指導パーソナルトレーナーとして参画
中高年初心者向けの走るためのCD「ハッピーランニング(ワーナーミュージック)」監修

その他
・「知られざる国民病ロコモ症候群」(小学館)第4章共著
・財団法人日本ボールルームダンス連盟主催<幕張メッセにて>「ダンスにおける障害予防トレーニング」講師
・読売テレビ「ミヤネ屋」に家庭でできる運動の企画で出演
・フジテレビ みのもんた危機一髪SOS 運動生理学コメント
・フジテレビ なまあらし 運動生理学コメント
・テレビ朝日  ニューススーパーJチャンネル 主催する中高年身体づくり教室が紹介される。
・日経産業新聞 「狙えアクティブ・シニア 上」中高齢者の運動教室についての取材
・静岡県磐田郡佐久間町45周年記念要覧(長寿の町)にて活動が掲載される。
・テレビ朝日 人気者でいこう!運動生理学コメンテーター

現在、東京都千代田区三番町にてパーソナルジム
サミー大塚パーソナルトレーニングスタジオを主催
徹底した個人指導やグループレッスン、お友達同士やお仲間数人でのオーダーメイドプログラムで目標に向けての身体づくりサポートを行っています。
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